グランド・エジプト博物館(GEM)

グランド・エジプト博物館(GEM)

ブログに戻る

もし「ギザのピラミッドに語りかけるように設計された博物館」があるとしたら、それがグランド・エジプト博物館(GEM)です。ギザ高原に建てられ、ピラミッドから数キロほどの距離に位置するGEMは、古代エジプトへの“現代の入口”としてデザインされています。館内の大きな眺望計画により、見学中もピラミッドの存在を常に感じられる構成になっています。

場所(そしてそれが重要な理由)

GEMはカイロ中心部の外側、ギザのピラミッド近くにあります。建物の窓や主要な軸線がピラミッドの眺めをフレームのように切り取り、体験の一部として取り込むほどの近さです。 建築はギザの景観を意識しており、外観には三角形の反復モチーフが用いられ、内部の天井は傾斜を持たせることで、視覚的にもピラミッドと呼応するように設計されています。

By Oscar Holland - CNN style

レイアウト(館内がどう構成されているか)

GEMは、象徴的なエントランスホールから主要展示室へ向かって“導かれるように登っていく”博物館だと考えると分かりやすいです。

A)導入の動線(グランドホール/アトリウム)

大きな吹き抜けのようなグランドホールに入ると、最初の目玉の一つとして、ラムセス2世の巨大な像が出迎えます。奥へ進む前に、強烈な第一印象を与えるための「一瞬で圧倒する導入」として配置されています。

By Xinhua/Sui Xiankai

B) “背骨”となるグランド・ステアケース(大階段)

グランドホールから先、博物館の中心となる構成要素は、複数階にわたる巨大な大階段です。ここは“移行展示”のように機能していて、主要な彫像やモニュメントの間を縫うように階段を上りながら鑑賞します。同時に、大きな窓越しにピラミッドの眺めが何度も視界に入り、自然と視線がそちらへ引き寄せられる設計になっています。 建築的には、平面計画や内部の壁面が、ピラミッドの方向に沿うラインで外側へ扇状に広がるように構成されており、博物館と景観が常に対話しているような感覚を強めています。

By Ali Abo Deshish - Ahmed Emam

C)主要展示ギャラリー

この“背骨”の最上部(およびその周辺)に主要展示ギャラリーが配置されています。ナショナル ジオグラフィックは、同館には12の主要ギャラリーがあり、エジプトの物語を「年代順」と「テーマ」の両面から伝える構成になっているとまとめています。

By Sayed Hassan/Getty Images

3)建設(完成までの長い道のり)

GEMは短期間でできたプロジェクトではありません。

  •  構想は1992年に発表されました。
  •  2000年代初頭に起工式(基礎石の設置)が行われ、2005年に建設が始まりました。
  •  その後、2011年以降の政治的混乱、資金面での課題、さらにCOVIDによる影響などで大きな遅れが生じました。
  •  段階的な公開や限定的な入館期間を経て、最終的には2025年11月に一般公開されました。

4)館内にあるもの(イメージしやすい見どころ)

GEMのコレクションは、初期(先王朝時代)から、後期のギリシャ・ローマ時代を含む時代まで幅広く及びます。ここでは来館者が特に注目する“目玉”を挙げます。

A)グランドホールのラムセス2世像

ラムセス2世の巨大像は、入館体験の中心的存在であり、館内でも特に撮影されることの多い展示物の一つです。

B)ツタンカーメン関連ギャラリーと財宝

GEMの大きな約束の一つは、ツタンカーメンの財宝を、旧来のタハリール広場のエジプト考古学博物館では難しかった「規模」と「網羅性」で、一か所にまとめて展示することです。

C)クフ王の太陽の船(ソーラー・バルク)

「工学と考古学が交差する展示」として特に有名なのが、クフ王に関連する王の太陽の船です(以前は大ピラミッド近くで展示されていました)。GEMの展示を紹介する情報では、この船がGEMの施設群へ移されたことが言及されており、全面公開に紐づく目玉展示の一つとして“太陽の船”が挙げられています。

グランド・エジプト博物館(GEM)は、古代の遺産を「保存する場所」であると同時に、現代のデザインと技術によって「未来へつなぐ場所」でもあります。ピラミッドを望むその立地や、光と石が織りなす空間体験は、エジプトの時間の流れを肌で感じさせてくれます。

私たち Egypt Glass もまた、エジプトの手仕事をいまの暮らしに寄り添うかたちへと整え、日常の中で楽しめる“光の工芸”としてお届けしています。旅先で心が動いた瞬間のように、ふとした光の角度で表情を変えるガラスの美しさを、あなたの空間でも味わっていただけたら嬉しいです。

Egypt Glassからの小さな提案

GEMで感じる「光と造形の美しさ」は、お部屋の窓辺でも再現できます。朝のやわらかな光、夕方の低い光。時間帯によってガラスはまったく違う表情を見せてくれます。ぜひ、光が入る場所にひとつ置いて、日々の中に“エジプトの余韻”を迎えてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
気になるアイテムやギフトのご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。